会長挨拶
ご挨拶 | |
第65回日本皮膚科学会西部支部学術大会 会 長 金蔵 拓郎 |
原点回帰
第65回日本皮膚科学会西部支部学術大会を鹿児島で開催致します。私自身が鹿児島でこの学術大会をお迎えするのは昭和62年の田代正昭会長による第39回大会、平成11年の神崎 保会長による第51回大会に続いて三度目です。
この間皮膚科学は大きく発展し、学会のあり様も随分と変わってきました。学問の進歩に伴う研究分野の細分化と専門化を受けて、日本皮膚科学会総会は教育講演を中心とした構成に様変わりしました。
各支部の学術大会でも多彩な教育講演を盛り込んだプログラム編成がみられるようになっています。このような工夫により、参加者は効率良く学び知識を整理することができるようになりました。
一方でいろいろな大学の教授就任記念や退任記念の地方会に参加しますと、全国の多くの大学や施設から貴重な症例や研究が多数発表され興味が尽きることがありません。これこそが学会本来の楽しさであるような気がしてなりません。
第65回大会の会長を拝命した時、一般演題を主体としたプログラム編成とし西部支部学術大会が連合地方会と呼ばれた時代の学会本来の趣旨を見つめ直すのも良いのではないかと思いました。この意味で「原点回帰」です。 一般演題の時間を豊富に確保します。シンポジウムは疾患単位のテーマを定めずに「今、西部では」と題して、西部支部に属する21大学が最も力を入れている研究を1題ずつ発表していただきます。 一般演題を主体にするとは言え、やはり特別講演や招請講演は学会の華です。海外と国内からそれぞれお二方ずつ御高名な先生を御招き致します。演者は鹿児島に縁のある方にこだわりました。また勉強の合間に文化講演も計画しました。 民俗学者でノンフィクションライターのジェフリー・アイリッシュさんに講演をお願いしました。ジェフリーさんはエール大学を卒業したアメリカ人ですが、平均年齢が80歳を超える鹿児島県の山間の集落に住んでいます。 宮本常一の「忘れられた日本人」を初めて英訳した方で「地域の中の幸せな暮らし」の演目でお話していただきます。現代社会に生きる私たちの生活の中での「原点回帰」の大切さを教えてもらえるのではないでしょうか。
さて、11月になりますと南国鹿児島も幾分過ごしやすくなります。また西部支部の東端の岡山からでも鹿児島まで新幹線で3時間です。多くの先生方の御来鹿をお待ち致します。
第65回大会の会長を拝命した時、一般演題を主体としたプログラム編成とし西部支部学術大会が連合地方会と呼ばれた時代の学会本来の趣旨を見つめ直すのも良いのではないかと思いました。この意味で「原点回帰」です。 一般演題の時間を豊富に確保します。シンポジウムは疾患単位のテーマを定めずに「今、西部では」と題して、西部支部に属する21大学が最も力を入れている研究を1題ずつ発表していただきます。 一般演題を主体にするとは言え、やはり特別講演や招請講演は学会の華です。海外と国内からそれぞれお二方ずつ御高名な先生を御招き致します。演者は鹿児島に縁のある方にこだわりました。また勉強の合間に文化講演も計画しました。 民俗学者でノンフィクションライターのジェフリー・アイリッシュさんに講演をお願いしました。ジェフリーさんはエール大学を卒業したアメリカ人ですが、平均年齢が80歳を超える鹿児島県の山間の集落に住んでいます。 宮本常一の「忘れられた日本人」を初めて英訳した方で「地域の中の幸せな暮らし」の演目でお話していただきます。現代社会に生きる私たちの生活の中での「原点回帰」の大切さを教えてもらえるのではないでしょうか。
さて、11月になりますと南国鹿児島も幾分過ごしやすくなります。また西部支部の東端の岡山からでも鹿児島まで新幹線で3時間です。多くの先生方の御来鹿をお待ち致します。